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さらっと読める哲学の本
大人の為の絵本と言っても過言ではないくらい、読みやすい本。
実際、本が大嫌いという後輩にプレゼントしたことがありますが、「こんな分厚い本を読み切ったのは初めてです。」という、なんとも喜ばしい感想をもらい、こちらが嬉しい気持ちになれた思い出ある一冊です。
まとまった読書の時間がとれなくても、寝る前に1ページ読むことができれば、明日の考え方がほんの少し変わるかもしれません。
韓国の方が書かれた哲学の本。
梁田順子さんの日本語訳がとてもとても読みやすく、面白いです。
哲学と聞くと、なんとなく疎遠してしまいがちですが、いつもの生活に寄り添って書かれている為、
すんなり理解することができます。
数年前、この本を夕方に読んでいた時。
空色ってどんな色?
本文より
大事なのは
「これは先入観だ」と気づくこと
3才の娘に、「ねぇねぇ、空って何色?」と聞くと、
娘は迷わず「ピンクと黒!」と答えました。
私はすぐ理解できず、不思議に思いましたが、背にしていた窓越しに外を見ると、日が沈んだあたりがほんのりピンク色に、そしてその日は曇りだったこともあり、反対側の空はすっかり黒くなっていたのです。
あまり見ない不思議な色の空でしたが、娘はすんなり受け入れており「それが今日の空の色」だと言いました。
それから数年経ち、娘は6才に。
弟が絵を描いていて、空をみどりで塗りつぶしていた時のことです。
それを見た娘が、「みどりは地面でしょ!空は水色!」と言いいました。
成長を感じたと同時に、少し寂しく思ってしまったのも本当のこと。
社会に出て大勢の中で生活していく上で、少しづつ「固定概念」が作られていくことを実感した日でした。
きっと私の頭の中は、約30年間でガチガチになっているであろうと思います。
もう少し柔軟に、寛容にありたいと思いました。
最近またこの本を読み返していたので、娘にこのことを伝えてみました。
すると「本当だ!今日の空、全然水色じゃないじゃん!」と。
それからというもの「今日の空は何色か」と、家族で考える時間ができました。
この本の面白いところは、文章だけでなくイラストにもメッセージがあることです。
だらだらと誰かの考えを聞くわけでもない。
短い文章と、意味あるイラスト。
それだけで、我が家の考え方はほんのちょっぴり変わった気がします。
疲れた日に、パッと開いた1ページだけ読む。
それだけで、私の気持ちは少し軽くなります。
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