下妻物語

映画鑑賞

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ベイビーわるきゅーれをみて、思い出しました。
中高生の頃、ものすごくハマった映画、下妻物語。どうしてこの映画を忘れていたんだろうと思う程、たくさんみました。
・・・暴力映画は苦手とか言っておいて普通にみていましたね。

私の中で、深田恭子さんといえばこの映画のイメージが強すぎて、ほんわか綺麗なお姉さんという印象より、ロリータ高校生。
厨二病とはよく言ったもので、一匹オオカミの金髪ロリータ高校生が覚醒するなんて、もう当時の私からしたら憧れの存在でした。(笑)

土屋アンナさんの「これぞレディース!」という役も、土屋アンナ=ヤンキー、分かるぅ~!と思うかもしれませんが、期待の500倍くらいかっこいいです。
そしてびっくりなのが、この作品が土屋アンナさんの映画デビュー作品なんです。
初めてであの存在感。さすがです。


かっこいいのにダサくて、でもやっぱりかっこいい。

自分たちが世界の中心だったあの頃を思い出させてくれる、青春映画です。

映画情報

2004年5月公開 102分
監督:中島哲也

嶽本野ばらさんの小説「下妻物語」が原作。

公開当初は40館ほどの上映でしたが、評判を呼び、最終的に156館で公開されました。
数々の賞を受賞しており、世界でも上映。
フランスでは邦画作品で当時過去最大規模の100館程の映画館で上映され、主演を務めたお2人もたくさんの賞を受賞されています。

中島哲也監督は、映画の他にもCMやドラマ、ミュージックビデオも作られている方です。
下妻物語から注目されるようになりましたが、その後の作品には「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」「ララピポ」「告白」「渇き」などがあります。
(「告白」からは今までの映画とは印象の異なる作品になっていて、独特な視点はそのままに、よりディープでダークで、心をゆっくりと沈められていくような感覚に陥りました。)

あらすじ

広大な田んぼがある茨城県下妻市。
ロリータファッションが大好きな17才の高校生・竜ヶ崎桃子(深田恭子)は、今日も群れることなく、ロココ時代のフランスにを思いを馳せていました。
代官山にある、崇拝するブランドへ通い詰める桃子でしたが、資金不足に。
洋服代を稼ぐため、有名ブランドの偽物を売り始めます。
そこに来たのが、暴走族の白百合イチゴ(土屋アンナ)でした。(可愛らしい名前が嫌で、仲間にはイチコと名乗っています)

「自分さえ幸せならそれでいい」という桃子を気に入ったイチコは、桃子の家に出入りするようになります。

ある日、イチコは、引退する総長の為に特攻服に刺繡をいれたいのだと桃子に話します。
パチンコで資金稼ぎをし、伝説の刺繍家を探す二人ですが、結局見つからずにケンカ別れに。
しかしその後、他人に無関心だった桃子が、「その刺繍、私にやらせてくれない?」と自ら申し出るのです。
その刺繍がきっかけで、桃子は、イチコに対する思いが変化していることに気が付きます。

無事に、総長を送り出したイチコでしたが、同時に初恋が終わりました。
イチコは、呼び出した桃子の前で涙を流します。

憧れのブランドから、仕事の依頼を受けた桃子は、不安にかられイチゴを呼び出します。
そしてイチゴは、そんな桃子の背中をぐっと押すのでした。

お互いの距離が縮まっていく中、イチゴが暴走族をやめることに。
「ケジメつける」ということが、どういうことなのか知った桃子は、人生初の原付バイクに跨り、イチゴの後を追うのでした。

感想

とにかくキャストが豪華で、そして全キャラクターイメージ通りなんです。
桃子のダメダメ両親には宮迫博之さんと篠原涼子さん。おばあちゃんは樹木希林さん。
イチゴのレディースチームには、小池栄子さんに矢沢心さん。
初恋相手には阿部サダヲさん。
その他にも、岡田義徳さんや荒川良々さん、生瀬勝久さんなんかも出てきます。
振り切った演技がもう気持ち良くて、気持ち良くて。

全体的に桃子視点で話が進むのですが、テンポがよくてあっという間に終わってしまいます。

ど田舎の中でメルヘンな世界、可愛らしい桃子のおっとりとした辛辣な語り、暴走族とロリータ。
全てがちぐはぐなのにちゃんと交わっていき、気づいた時には一つになっています。

10代の頃は、自分中心で世界が回っていたから、自分がやりたいことをやる、好きなものは好き!という気持ちがとても強く、それ故にぶつかってしまうこともあるわけですが、それを象徴したような映画でした。

こんなにも全てが誇張されているのに、とても身近に感じるというか、ハマっていた当時の私は、自分の気持ちを代弁してもらっているような感覚だったのだと思います。


友達がいなくても寂しくない。
友達や恋人、親なんかは「社長・係長・飼育係・管理人という肩書とおんなじなの。それ以上の意味なんてぜ~んぜんないの。」と言い放った桃子が、少しづつイチゴに心を開いていくのがもうたまらなく可愛くて、「あいたいよ、イチゴ」でノックダウン。

クライマックスのシーンでは、桃子が覚醒。
スカッとしてクスッとして、ふと気が付くと、穏やかなほほ笑みを浮かべ映画をみていた自分に気が付くのです。

映画メモ

当時20歳だった深田恭子さんは、この映画の為に原付免許を取得したのだそうです。
ラスト大事なシーンで出てくるのですが、とても気持ちよさそうに乗りこなしていました。

そして、深田恭子さん曰く「表情豊かで、素直で。無邪気で。」という土屋アンナさん。
初めての映画撮影ということもあり、一人でいるのが嫌だった土屋アンナさんは、休憩中や待機中も自らスタッフの方々を手伝いコミュニケショーンをとっていたとインタビューで話されてました。

初めてのお仕事で、大御所がいるなかにポイっと放り込まれる気持ちって、計り知れないですよね。

中島哲也監督は、出ずっぱりで真夏の長時間撮影にも文句ひとつ言わない深田恭子さんのプロ根性と、新人にも関わらず、コメディー映画での難しい役を最後まで見事にやり切った土屋アンナさんを絶賛されていました。

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